加齢黄斑変性の予防

 加齢黄斑変性の治療は抗VEGF療法の登場により格段の進歩を遂げたと思われますが、それでも一度障害された網膜を再生させることは出来ず、加齢黄斑変性が深刻な病気であることには変わりありません。
 よって加齢黄斑変性には予防と早期発見が重要です。
 予防に関しては禁煙が最も大切です。また紫外線も網膜にダメージを与え加齢黄斑変性発症のリスクとなります。サングラスなどで目を日頃から保護するのもよいでしょう。また食事も大切です。抗酸化ビタミン(ビタミンE,C、ベータカロチンなど)を含む食品、ミカン、大豆、玄米、ニンジン、カボチャ、抗酸化酵素を構成するミネラル(亜鉛など)を含む牡蠣や海藻、ルテインを含む緑黄色野菜(ほうれん草、ケール、ブロッコリーなど)、それにオメガ3脂肪酸を含むイワシ、サンマ、アジなど赤身の魚を積極的にとるようにしましょう。オキュバイトなどのサプリメントで補ってもよいでしょう。
 また、肥満や高血圧、脂質異常症も加齢黄斑変性の危険因子と考えられています。該当する方は生活習慣を見直しましょう。
 早期発見には「加齢黄斑変性について」で述べたように、日頃から片目をふさいで、左右それぞれの目の見え方を自分で確認するとよいです。
タイトルとURLをコピーしました